宮川紗江選手に対するパワハラをしたとして速見コーチが無期限登録抹消処分を言い渡されたことから始まった体操パワハラ問題。
「宮川選手は嘘を言っている」という主張から一変、謝罪を発表した塚原光男氏ですが、真相は一体どこにあるのでしょうか?
塚原光男氏は元オリンピック日本代表、妻・塚原千恵子氏や息子の塚原直也元選手もオリンピック出場を果たすなど体操界を牽引してきたはずの一家がなぜこのような事態に陥ったのか?
真相に直撃していきたいと思います。
体操パワハラ問題
今回の体操パワハラ問題は、宮川紗江選手が元コーチの速見佑斗氏からパワハラを受けていたとして日本体操協会が速見元コーチを無期限登録抹消処分にしたところから始まっています。
速見コーチへの処分を受けた宮川選手が「パワハラはなかった」と主張、速見コーチではなく、塚原夫婦からパワハラを受けていたという事実を会見で告白しました。
それに対して塚原夫妻は「宮川選手が嘘を言っている」と猛反論するも、後日謝罪を発表。
その謝罪には宮川選手への反論が含まれているとして非難を受け、再度謝罪文を発表するという状況にあります。
塚原光男(つかはら みつお)
生年月日:1974年12月22日
出身地:東京都北区
出身高校:國學院高等学校
出身大学:日本体育大学
今回体操パワハラ問題の渦中にいる塚原光男氏ですが、実はオリンピック3大会連続金メダルという実力の持ち主なんです。
1968年メキシコシティーオリンピック団体総合金メダル、1972年ミュンヘンオリンピック団体総合金メダル、個人鉄棒金メダル、つり輪銅メダル、1976年モントリオールオリンピック団体総合、鉄棒金メダル跳馬銀メダルとオリンピック体操日本代表として出場し活躍しています。
現在は日本体操協会副会長を務めるなど体操界のレジェンドとも言える存在です。
輝かしい成績を収め、体操界に貢献した人物が現在このような騒動を起こすというのは悲しいことですね。
塚原千恵子(つかはら ちえこ)
生年月日:1947年8月12日
出身地:長崎県
出身高校:長崎県立長崎西高等学校
出身大学:日本体育大学
塚原光男氏の妻・塚原千恵子氏は、1968年メキシコシティーオリンピックにも出場した経験をもつ元オリンピック女子日本代表選手でもありました。
メダル獲得には至っていませんが、1972年に現役を引退後は塚原光男氏と結婚し、体操指導者として活躍していました。
体操界の女帝とも呼ばれるほどの権力の持ち主のようで、今回の宮川紗江選手に対するパワハラ、朝日生命への勧誘などが大きな問題となっています。
塚原夫妻の息子もオリンピック選手
塚原直也(つかはら なおや)
生年月日:1977年6月25日
出身地:東京都
出身高校:明大中野高校
出身大学:明治大学
塚原光男・千恵子夫妻には子供がおり、長男の塚原直也さんは両親と同じくオリンピック出場選手。
1996年アトランタオリンピック、2000年シドニーオリンピック、2004年アテネオリンピックに出場し、アテネオリンピックでは男子団体総合金メダルを獲得しています。
これは父である塚原光男氏とともに親子で金メダルを獲得した初の記録となっています。
親子でオリンピックに出場し、体操界を盛り上げた塚原一家ですが、今回このような形で世間に注目されることになるというのは非常に残念なことです。
真相はどこにあるのか?
オリンピックはスポーツマンシップに則り、各国が汗と涙の結晶をぶつけ合う正々堂々とした勝負の舞台です。
宮川紗江選手は現在18歳でオリンピックに向けて努力を重ねている最中です。
このような形で世間の注目を浴び、神経を擦り減らすということは本来あってはならないはず。
体操関係者の選手・元選手らも宮川選手の主張を支持する意向を示しており、塚原夫妻への批判も強まっています。
真相はどこにあるのか、体操界は黒い幕を降ろして未来ある選手たちが夢を叶える場所になってもらいたいです。
今後、真実が語られていくことを願っています。