ウィルスミスがアカデミー賞授賞式でクリスロックに平手打ちをしたことで世界中の注目を浴びています。
ウィルスミスのビンタについて、「いかなる暴力も許さない」という姿勢のアカデミーですが、日本とアメリカでは世間の反応が違っているようです。
差別的な発言をしたクリスロックを非難する日本人に対して、クリスロックを擁護する声もあるアメリカ。
ウィルスミスのびんたに対する海外の反応についてみていきます。
ウィルスミスが平手打ち!日本の反応は?
音声が消されてないこの日本語訳の動画が多く出回ってます😳
翻訳するだけではなく色々なことを考えた上ですぐリスポンスする同時通訳者はすごい✨それでも、”ウィルスミスにやられました”の一言がなぜか私の中でツボ😂一番良い訳し方したと思います! https://t.co/cykqqdibLR— 永遠の英語学習者|リサ (@RisasEnglishin1) March 28, 2022
第94回アカデミー賞でウィルスミスが司会のクリスロックを平手打ちで殴る場面があり、世界中が注目しています。
ウィルスミスのビンタの原因となったのは、ウィルスミスの妻ジェイダ・ピンケット・スミスに対して丸坊主頭を揶揄したことからでした。
『G.I.ジェーン』の主人公の女性は丸坊主で、クリスロックはこの主人公の名前をジェイダに重ねて“ジョーク”にしています。
ジェイダのヘアスタイルは自己免疫疾患による脱毛症で丸坊主にしていたものでした。
この投稿をInstagramで見る
これに傷ついた妻を見てウィルスミスが突然ステージにあがりビンタをかましたのです。
ウィルスミス擁護の声が多数
ウィルスミスのビンタについてはさまざまな意見がありますが、日本ではウィルスミス擁護派の声が多いようです。
ウィルスミスの行動が、
アカデミー賞の品位に傷付けたというなら、あんなジョークの範疇を超えた侮蔑を堂々とスピーチするコメディアンの方がよっぽどアカデミー賞の品位を傷つけてると思うが。
— バタコ (@ik860206) March 28, 2022
円形脱毛をネタに妻をバカにした司会者の顔面を平手打ちし、アカデミー主演俳優賞を受賞した上に「愛する人を守りたい」と半泣きで家族への想いをスピーチするウィルスミス圧勝です https://t.co/i8Ja11gTUQ
— Nobuko Toda 🎼 戸田 信子 (@NobukoToda) March 28, 2022
クリスロックのジョークあまりに度が過ぎてたし、全然グーパンチで良かったと思う。
最初はジョークを笑い飛ばそうとして、妻を守るために殴って、Fワード連発して、受賞スピーチして、ちょっと泣いて、ウィルスミスの感情忙しそうだった。
pic.twitter.com/YpdSZQ4KeY— U (@ucmulleryu) March 28, 2022
ウィルスミスがプレゼンターを殴った後のこの写真こそ映画にすべき pic.twitter.com/ycqJLlPX3G
— はぐれメタル純情派 (@hagumetal) March 28, 2022
ウィルスミスの奥さんを思う気持ちに共感し、侮辱的な言葉を発したクリスロックを批判する声が多く見られました。
ウィルスミスの件、平手打ちの是非はともかくとしても、やっぱり怒りの瞬発力って大事だなって思う。即座に怒りを表明することが大事な人の尊厳を守ることになる。即座に怒れないと、後から怨念化して、正しい相手に正しくぶつけられなくなってしまう。
— Nikov (@NyoVh7fiap) March 29, 2022
さらに、怒りを即座に表現したウィルスミスの行動を賞賛する声もあがっています。
日本人は感情を隠す傾向が強いため感情表現をはっきり示したウィルスミスに心を動かされたのかもしれません。
ウィルスミスのビンタに対する海外の反応は?
一方、アメリカでは、少し反応が違うようです。
ウィルスミスの行為を非難する声が多く上がっています。
UNCENSORED (Thank you Japan)——Will Smith should be ARRESTED. It’s not up to Chris Rock. The community cannot stand for this. pic.twitter.com/z8tJuaD5OR
— Greg Kelly (@gregkellyusa) March 28, 2022
【日本語訳】
ウィルスミスは逮捕されるべきだ。
クリスロックがどうのではない。
これを支持するわけにはいかない。
アメリカのコメディアンのキャシー・グリフィンは「ステージに上がって物理的に攻撃するのあ非常に悪い習慣です」とウィルスミスの暴力について批判しています。
→ウィルスミスはなぜビンタしたのか?クリスロックは何て言ったのか日本語訳で解説
映画関係者がウィルスミスを批判
さらに、映画業界からも批判の声があがっています。
「ラストサムライ」のプロデューサーのマーシャルハースコビッツは、アカデミーに向けてウィルスミスを懲戒処分にするように求めています。
スターウォーズの俳優でもあるマークハミルは「これまでで最も酷いオスカーだ」と発言しています。
ウィルスミスが謝罪を表明
この投稿をInstagramで見る
ウィルスミスは一連の騒動についで正式に謝罪をインスタグラムにアップしています。
【日本語訳】
あらゆる暴力は有毒で破壊的です。
昨夜のアカデミー賞での私の行動は容認できず、許しがたいものでした。
私の冗談を言うのは仕事の一部ですが、ジェイダの病状についてのジョークは耐えがたく、私は感情的に行動しました。
クリス、あなたに公に謝罪したいと思います。
私はラインを超えていて、間違っていました。
私は恥ずべきものであり、私の行動は私がなりたい人物のとる行動ではありませんでした。
愛と優しさの世界には暴力の存在する余地はありません。
また、アカデミー、ショーのプロデューサー、すべての参加者、そして世界中で見ているすべての人に謝罪したいと思います。
ウィリアムズ一家と私のキングリチャード一家に謝罪したいと思います。
私の行動が、全員にとってのゴージャスな旅を汚してしまったことを深く後悔しています。
まとめ
ウィルスミスがアカデミーでクリスロックを平手打ちしたことについて、日本とアメリカでは反応が違うようです。
いかなる暴力にも反対するというアカデミーの姿勢に対し、ウィルスミスの行動について調査が行われることになるようです。
今後の動向にも注目したいと思います。